先日、ヤフーニュースに衝撃的な記事が掲載されました。
違法行為日常的か 浜松・歯科衛生士法違反容疑逮捕 背景に業界事情
歯科衛生士資格を持たない歯科助手に歯石除去を4回、行わせた疑い
とのこと。
歯科医師3人、歯科衛生士2人、歯科助手5人が勤務していたそうです。
このうち、理事、つまり分院長が逮捕され、その他の歯科医師2人、歯科助手
5人も書類送検されたというのです。
この医院は全国に10医院を展開し、全ての医院が年中無休、夜8時まで診療
している超利便性追求型の歯科医院の分院でした。
事の発端が内部告発だったかは定かではありません。
しかし、内部告発であった可能性はあると思います。
そして、このニュースをきっかけに、多くのスタッフは知ったわけです。
「内部告発をすれば、院長が逮捕される」
歯科医院の中には、たくさんの突っ込みどころがあります。
今回のような大きな法律違反もあれば、もっと軽微なものもあります。
いずれにせよ、全く突っ込みどころのない歯科医院というのはなかなか、
ないのではないでしょうか。
院長先生が日々、イライラするのは分かります。
しかし、そのイライラをぶつけたり、怒ったりすることで、内部告発リスクは
日々、上がっているのです。
怒るのであれば、突っ込みどころをなくしてから突っ込んでほしいです。
そうでなければ、じわじわと自分で自分の首を絞めてるかもしれないのです。
そのようなリスクを減らすために、実践会クライアントのある大型歯科医院
では、レントゲン技師を常勤で採用している医院まである程です。
皆さんの医院は、今、内部告発されたとしても、大丈夫な医院体制に本当に
なっていますか?
院長先生が「大丈夫」と思っていたとしても、本当は大丈夫じゃないことが
たくさんあります。お気を付けください。
医院が伸びれば伸びるほど、その足を引っ張ろうとする人は多くなります。