今シーズン開幕前、私は自信を持ってゴールデンステイト・ウォリアーズの
優勝・スリーピートを確信していました。
しかし、実際にはウォリアーズはNBAファイナルで破れ、
トロント・ラプターズが優勝しました。
ウォリアーズのチームスローガンは「strength in numbers」つまり、数の力
しかし、最終的に勝敗を分けたのは正に数の力だったのです。
ウォリアーズには
ステフィン・カリー
クレイ・トンプソン
ドレイモンド・グリーン
ケビン・デュラント
というNBAのスーパースターが4人も揃ってました。
更に、一応、スターのデマーカス・カズンズまで加入したのですから、最強
でした。
しかし、スーパースターが揃ってはいるものの、それ以外のサポートメンバー
が明らかに戦力不足でした。しかし、NBAには総年俸の上限が決まっている
ため、それ以上の選手を集めることができなかったのです。
更に、NBAプレイオフでは激戦が続き、プレイオフの途中でスーパースター
のケビン・デュラントが足を負傷し、欠場。
NBAファイナルで1勝3敗という4戦先勝のNBAファイナルにおいて、
圧倒的不利な状況にウォリアーズは追い込まれてしまいました。
そんな中で、スーパースターのケビン・デュラントが怪我から復帰。
大活躍を見せ、チームが勢いづいていた時、悲劇は起こります。
なんと、ケビン・デュラントが再び、足を負傷。
なんと、アキレス腱断裂という大怪我を負ってしまったのです。
そんな中でも、ウォリアーズはその試合を勝ち、2勝3敗。
次の試合で勝てれば、最後の第7戦まで勝負がもつれれば、分かりません。
運命の第6戦。
もう1人のスーパースターであるクレイ・トンプソンがダンクに行った際に
ファウルを受け、着した際に前十字靭帯断裂という大怪我を負ってしまった
のです。
そんな中でも、ステフィン・カリーとドレイモンド・グリーンがチームを牽引
し、大接戦となりましたが、力尽き、ウォリアーズのスリーピートは実現しま
せんでした。
最後に勝負を分けたのは選手層の厚さでした。
実は、ラプターズにもスーパースターと呼べる選手が何人もいたのです。
・クワイ・レナード
・カイル・ラウリー
・マルク・ガソル
スーパースターの数では4対3でウォリアーズの勝ちです。
しかし、バスケはスタメン5人だけで戦い切ることは不可能です。
セカンドユニットと呼ばれる控えの選手がいかに優秀か、スーパースターの
脇を固めるサポートメンバーにいかにスーパースターまでは行かないけど、
スターがいるかが正に「strength in numbers」なのです。
このサポートスタッフにスターと呼べる選手は
ウィリアーズは
ゼロ
ラプターズは
・パスカル・シアカム
・サージ・イバカ
・ブレッド・バンブリード
・ノーマン・パウエル
・OGアヌノビー
と5人もいたのです。
もちろん、スターとまで呼べない選手もいますが、それぞれのメンバーが持て
る力を十二分に発揮することができたことがNBA初制覇につながったことは
間違いないと思います。
周りに優秀な選手が入れば、それだけ、スーパースターの負担も減り、チーム
の得点力もディフェンス力も上がります。
そして、スーパースターにかかる負担が減ればそれだけケガのリスクも減りま
す。
良いことかどうかは判断が難しいですが、ラプターズはプレイオフで勝つ
ためにスーパースターのクワイ・レナードにレギュラーシーズン中、ケガを
再発させないために連戦ではお休みを与えたりしていたのです。
歯科医院ではどうでしょうか?
NBAと同じような状況に陥ってないでしょうか?
なにが?と思うかもしれませんが、非常に似ているのです。
院長にばかり負担がかかり、院長がいないとチームが回らない。
院長だけでなくも、副院長、勤務医が医業収入の大半を上げている。
そういう状況では、「strength in numbers」とは言えません。
いかに多くのメンバーで医業収入を上げられるようになるか。
それが実現できないと院長が頑張り続けないといけなくなり、知らないうちに
疲労が蓄積し、ケビン・デュラントのように大きな怪我につながるリスクを
生んでいるのではないでしょうか。
NBAでもどれだけ多くのスーパースターとスターを獲得できるかが勝負を
分けます。
歯科医院の場合、総年俸に上限はありません。
ぜひ、強いチームを作って地域一番の医院を作り上げていきましょう!