これまで、キャンセル対策、リコール率UPの対策として、担当DHからKr
に電話をするのはとても有効な方法でした。
いや、今でもとても有効です。
しかし、ここ1-2年、人手不足が本格化しています。
それによって、本当であれば効果があるし、やってもらいたい担当DHから
Krへの電話ですが、人手不足過ぎて、やれなくなっているのが現実です。
担当DHからKrに電話をしてもらうことで、
「帰る時間が遅くなる」
「大変、しんどい」
「帰りが遅いから辞めたい」
などの声が出るリスクが高くなっており、キャンセル率ダウン、リコール率
UPの効果よりも採用難であるDHが1人辞めるダメージの方が大きくなって
います。
このような状況になると、何か取り組みをやろうとしても、すぐに
「大変、しんどい」
「もう嫌だ」
「辞めたい」
という声が続出し、医院の中では診療業務を回すので精一杯という状況に
なりがちになります。
恐らく、今、多くの医院ではこのような状況ではないかと思います。
この状況では医院をよくするための取り組み、提案などはどんどん少なくなり
これまでの取り組みもやらなくなる方向になってしまいます。
しかし、それでは医院はどんどん停滞し、衰退への道がそこから始まっていき
ます。衰退の道は一度、転げ落ちると、どんどん落下スピードが増していき、
止めるのが難しくなります。
そうならないためには、スタッフの意識レベルを全体として上げていくことが
非常に重要になってきます。
また、労務面での整備がしっかりされていることが重要になってくるのです。
そして、これから大きなポイントになってくるのが「自動化」「機械化」。
人がやらなくてもいい仕事はできるだけ機械、システムにやってもらう。
そうしないと、これからの歯科医院を高いレベルで保つのはどんどん難しく
なっていくと思います。
しかし、機械化を進めるには、その機械を購入する初期投資が必要です。
その初期投資をするだけのお金がある、もしくは借入をする決断力のある
医院が伸び、それができない医院は衰退していく可能性が高いと思います。
患者様への予約確認の電話を機械化によって、自動でメールを送るようにすれ
ば良いのです。
ただ、以前のようにメールアドレスを収集して、そこにE-mailを送信
するのは止めたほうがいいです。
なぜなら、E-mailは間違いが多いからです。
携帯番号を収集し、その番号に対してSMSメール(ショートメール)を
送るのが現段階では、一番、効果的です。
今後はLINEなどにシフトすると思われますが、現段階ではSMSメールが
最有力だと思います。
費用も現在は月2-3万円ぐらいで導入可能だと思いますので、導入を検討す
ることをおススメします。
当然、SMSメールを配信するためには予約をこれまでの紙のアポ帳ではなく
パソコンというかシステムで管理していく必要があります。
この予約システムの費用も月2万円前後は別途かかります。
しかし、予約システムを導入することで、ネット予約が取れるようになります
ので、それによる新患の増加も見込めます。
SMSメール送信による、キャンセル対策とリコール率UP対策に是非、取組
んでみてください。