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労務・人事評価・採用

コロナの最大リスク!1人院長

コロナによる院内感染は歯科医院では日本全国でたった1件しか起きてないこ
とは既にお伝えしている通りです(この2ヵ月ぐらいで、もしかしたら発生し
ているかもしれませんが)。

となると、最大のリスクはスタッフやバイトスタッフが外部で感染し、それが
院内で他のスタッフに拡がるのが次の最大リスクです。

これについては、もはや、前回のメルマガでもお伝えしたように夏休みや連休
などに羽目を外してBBQやカラオケ、ホームパーティー、イベントなどに
参加しないようにいかに行動抑制するかが2番目の最大リスクです。

ここまではある程度、解決策が見えているのですが、実は3番目の最大リスク
については解決策が未だ、見えていません。

それが・・・

1人院長です。

1人院長とは歯科医師がその医院に院長1人しかいない状況とここでは仮定し
ます。

この1人院長の場合、もし、院長自身が37.3度の熱があった時、どうする
のか?

という問題が発生します。
どんなに体調管理しても、どんなに院長が行動抑制しようとも、体温が高く
なるときはあります。

また、熱が出たり、風邪をひくこともあります。

スタッフだったら、気軽に「熱があるんだったら、休んでね」と言えます。
しかし、院長となると、そうは行きません。

このコロナの状況下で「ちょっと、今日は熱があるから休みます」なんて
言って患者さんのアポを全てキャンセルした日には大変なことになります。

「あそこは院長がコロナになったらしい」
「あそこの医院でコロナが出たらしい」
「あそこは危ないから行かないほうが良い」

そんな風評被害に遭うのは確実です。

そのようなリスクを犯してまで、院長は熱があったら休まないといけないので
しょうか?

しかし、もし、コロナだったらどうするのか?

実際、いなべ市の歯科医院の院長先生がコロナに感染してしまったそうです。
この件について、ヤフーニュースには以下のように掲載されてました。

(ここから)
いなべ市の50代の男性は歯科医師で、3日に37.3℃の発熱がありましたが、
3日と4日と6日に自身が経営する歯科医院で診療していたということです。
(ここまで)

これは明らかに、熱があるにもかかわらず、3日間も診療をしていた。
それはおかしい。
なぜ、熱があるなら休まなかったんだ!

という論調です。
そもそも、なぜ、コロナ感染者情報で医療関係者だけ職業が明示されるのかが
謎です。

自分の医院を経営する院長が多少の熱があるからといって、休めないのが現実
です。それでも、休めと言うのであれば、せめて、風評被害が出ないようにす
る努力を国としてしてもらわないといけないのに何もしない。

じゃあ、どうすればいいのか?
色々と考えたのですが、私も答えがありません。

院長の人柄に依存しますが、体調が悪い時には、代わりに診療してもらえる
仲間を今から作っておくことが一番、遠回りですが、近道のように思います。

実際、歯科医院地域一番実践経営塾に参加してる、ある院長先生が手を骨折し
た時には、経営塾に参加している他の先生が交代で診療してくれたそうです。

そんな仲間が作れる経営塾という場は本当に凄いと思いますが、そんな場は
先ず、ないと思いますので、自分の仲間に声をかけて、誰かが体調を悪くした
時にはお互いの医院で診療するというグループを作ることをおススメします。

それか、バイトDrを2名ぐらい雇用し、自分が体調が悪い時には、出勤予定
ではない先生に代わりに出勤してもらえるように最初から交渉しておくことも
1つの方法だと思います。

今回のコロナで、1人院長のリスクが明確になったともいえます。
1人院長は効率や収益率が高かったり、自分の考える良い治療を提供できると
いうメリットもあります。

しかし、1人院長は院長が体調を壊したり、何も事件が起きないことが大前提
になっています。

冒頭にも申し上げたように、もはや、想定外の事態が起きるのが当たり前の
この時代に1人院長はかなりリスクが高いことは間違いありません。

そのリスクをどう回避するかを今から考えておく必要があるのではないで
しょうか。

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