歯科医院においては人手不足が半端ないので、退職してもらえないことで悩む
歯科医院は少ないです。
しかし、歯科医院においてもマイナススタッフがいると、医院を良くするのは
非常に難しくなります。
いくらマイナススタッフでも、歯科医院の場合には辞められた困るので、辞め
させることはほぼ皆無です。
しかし、マイナススタッフから「退職したい」と言われたら、医院としては
これから、医院を良くするためのきっかけにしたいと考えます。
マイナススタッフをこちらから辞めさせたとなれば、他のスタッフも辞めて
しまうリスクがあるので、そこまで踏み切れないのが自分から退職したいと
自然に言ってくれたのであれば、それは好機です。
ですが、そんな時に、退職したいと言ってきたスタッフが「色々考えたんです
けど、やっぱり、辞めるの止めます」と言われたら、どうしますか?
実際に、そういうことは起きます。
そうなった時、労務的にはどうなると思いますか?
院長という最高人事権者に退職届を提出したのですから、判例としても退職の
撤回は無効と判断されています。
しかし、現在の従業員にマックシェイクよりも砂糖をふんだんに使った激甘の
労務においては「退職するの止めます」というあり得ない主張が通る可能性が
非常に高いのです。
それだけ、世界最高に日本は労務が経営者側に厳しく、狂ってるのです。
言いたい文句は山のようにありますが、それを言っていても、何も解決しませ
ん。
やれることをやるしかありません。
「退職するの止めます」と言われないためには、退職届をもらったその瞬間に
退職承諾書というものを記載し、渡さないと撤回される可能性があります。
撤回されてしまったら、それを受け入れないとトラブった時に負けます。
マイナススタッフでなかったとしても、既に新しい人の採用が決まっている
かもしれません。そうしたら、どうするのかという問題が発生します。
退職合意書というものに退職前にはサインしてもらったほうが良いですが、
退職届を出したその場でこれにサインしてもらうのは難しいと思います。
ですので、「退職承諾書」というものをその場で渡したほうが良いです。
もしくは、以下のような内容をWordで作成し、画像でLINEやメールで
送っておくのが証拠も残るのでよろしいかと思います。
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承諾書
●●●●殿
平成●年●月●日
医療法人 ●●会
理事長 ●●●●
●●●●年●月●日付貴殿発当社宛退職届記載のとおり貴殿が●●●●年●月
●日付で当社を退職されることを、当社として承諾いたします。
以上
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