今日は世の中で言われている「アフターコロナ」について岩渕はどのように
考えてるのかについてお伝えしていこうと思います。
先ず、1つ目のリモートワークについてです。
歯科医院ではリモートワークは99%できないので、無関係だと思うかも
しれませんが、そんなことはありません。
リモートワークの人が増えれば、オフィス街にある歯科医院では近隣の
オフィスで働く人が減って患者数が減るリスクがあります。
逆に、住宅街やこれから開発が進む住宅街では患者数が増える可能性があり
ます。
リモートワークについてはもちろん、ある程度、普及すると思います。
しかし、それは今より10-20%増える程度だと思います。
半分以上がリモートワークになるということはほぼないと思います。
それは日本の法律に原因があります。
日本の労務に関する法律は全ての責任は会社にあり、従業員は何の責任も
ない、悪いのは全て会社となっています。
このような労務的な法律ですと、これまで会社がパソコンのUSBを差せなく
したり、会社のパソコンを持ち出せないようにすることで必死に個人情報を
守っていたことがすべて無駄になる可能性があります。
そこまでやっていても、個人情報が漏洩し、会社だけが重い責任を取らされて
いたのが、そんなリモートワークになって情報流出したら、どうするのか?
そんな責任を会社が負えるわけがありませんので、リモートワークはそのよう
な個人情報や情報流出の心配がない職種や業務のみが対象になるはずです。
ですので、全体の10-20%ぐらいしか増えないと思います。
本当にリモートワークを増やしたいなら、先ず、そういう会社の責任を免除し
情報流出させた従業員を厳罰に処するような法律を可決させない限り、無理と
しか考えられないですね。
しかし、日本では従業員を守ることしか考えず、会社を守る法律が可決された
のを聞いたことがないので、そんな法律ができることはほぼ100%ありえな
いと思います。
このように言うと、私がリモートワークに反対してるように思われるかもしれ
ません。しかし、そんなことはありません。
実践会では緊急事態宣言が発令される直前から、全てのコンサルティングを
訪問ではなくZOOMによるリモートコンサルに切り替え、多くのクライアント
様から高い評価をいただいております。
また、事務スタッフについてもほぼ全員を1ヵ月以上、リモートワークで仕事
を行ってきました。
今後も必要な場合にはリモートワークを行っていきますし、コンサルティング
についてもリモートコンサルが一時的なものではなく、30%程をリモートに
していきたいと考えています。
実際にリモートワークを1ヵ月以上、実践してみた感想としてはどう思うかと
いうと、リモートコンサルは通常通り、いや、30%以上の割合で通常以上の
パフォーマンスを発揮できたと思います。
しかし、日常業務についてはどうか?
それについてはやはり、会社で行った方がコミュニケーションロスや一体感
を醸成することができるので、断然、会社でやった方がいいというのが私の
経営者としての結論です。
リモートワークで自分の仕事だけをしているなら、そして、その仕事内容が
明確なら、そこまで大きな問題はないのかもしれません。
しかし、チームで仕事をしていて、誰かからの指示を受けながら、仕事をして
いくのであれば、リモートワークはできなくはありませんが、パフォーマンス
は落ちてるように思います。
そのような観点からも、リモートワークが広く普及することは難しいと思い
ます。
もし、本当にリモートワークで高いパフォーマンスが発揮できるのであれば、
リモートワークから生まれたヒット商品などがもっと出てきていいはずです。
しかし、そのような話は1個も聞いたことがありません。
もし、仮にあったとしても、めったにない話なのではないでしょうか。
リモートワークも会社としては社員の雇用を維持したり、感染拡大を防ぐため
に仕方なくやっているのであって、それによってパフォーマンスが上がると
実感してる会社はほぼ皆無なのではないでしょうか。