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労務・人事評価・採用

同一労働同一賃金の衝撃

【未払い残業代請求は連鎖する可能性が高い】

皆さん、先日の同一労働同一賃金の最高裁判決はご覧になりましたか?

私はあれを見ながら背筋が凍りました。
なぜなら、ものすごい権利意識の拡大を見たからです。

私の感覚ではパートさんは社員じゃないんだから、ボーナスをもらえなくても
当たり前で、退職金なんてもらえるわけがないという感じでした。

しかし、それが当たり前ではなく、当然、もらえるべきだと考えてる人がこれ
だけ大人数いて、それが権利として認められる寸前まで来ている社会の流れと
いうか、政治的な意図を感じたからです。

それは、もらえるものなら、誰でも貰いたいですよね。
しかし、正社員とパートさんでは、明らかに責任範囲や業務負担の面で違いが
あります。

だから、そこまで求めるのはおかしいでしょと今でも思います。
しかし、そうじゃない時代になってきているのです。
そして、自分の医院は自分で守らないといけないのです。

誰も守ってはくれません。
何もしなければ、パートスタッフの中で不平不満グチ文句が横行し、スタッフ
ルームで不平不満グチ文句大会が行われる可能性が高まります。

もしくは、パートスタッフと正社員との間で確執が生まれるかもしれません。
早めの対処が重要になります。

しかし、現実的に医院を見てみると、衛生士としてのキャリアが15年になる
35歳のパートDHさんとまだ2年目の23歳のDH。

どちらが仕事ができるでしょうか。
どちらの責任が重く、業務スキルが高いかは明らかです。

そうなると、この2人の違いは何でしょうか?
時間の違いだけとなります。

じゃあ、時間が短いから、そんなに条件が違っていいのか?

という話になりますが、歯科医院の場合には、夕方以降が忙しいこともあり、
夕方以降や土曜日に出勤できる正社員というのはそれだけ大きな責任を負い
残業もするわけですから、条件は違って当然となります。

そうなんです。
違うんです。

そのように違うのであれば、違いを明確にして、その違いがあるから条件が
違うという説明責任がこれから発生するのです。

それをどれだけの医院が果たしてるかというと、ほとんどの医院ができてない
と言わざるを得ません。

先日、あるクライアントのパートDHさんからこのような質問がありました。

「うちの医院は夕方以降に出勤できるDHの時給は高いですよね?同一労働
同一賃金だから、私たち午前のパートDHの時給も上がるんですよね?」

この質問に先生だったら、どう返答しますか?
また、正しい答えは何だと思いますか?

今回の最高裁判決では、ギリギリ賞与と退職金は会社側が勝ちました。
しかし、手当はほぼ全敗です。

では、これから歯科医院で同一労働同一賃金の観点で問題となるのは何だと
思いますか?

衛生士手当? 皆勤手当? 交通費? 住宅手当? 扶養手当?

同一労働同一賃金の問題も、全ては労務の問題です。
これだけ権利意識が拡大した世の中で、労務についての正しい知識、正しい
就業規則、正しい運用がないまま、歯科医院経営するのは危険です。

現代の戦争に竹やりで戦場に行くようなものです。
勇気はありますが、勝てるはずがありません。

じゃあ、どうしたら労務の正しい知識、就業規則、運用ができるでしょうか?

そんなことは開業するまで誰も学んでないし、開業しても誰も学びません。
労務なんていくら勉強しても、何の得にもならないどころか、人件費が増え、
面倒くさいことが増えるだけだからです。

しかし、これだけ権利意識の拡大した世の中でそんなことを言ってる余裕は
もはやないのです。

今、女性スタッフの不満は「労務が8割」なのです。

労務をしっかり勉強し、正しい労務を医院で運用しなければ、歯科医院経営が
成り立たない時代になったのです。

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するためのセミナーを来年の1月に開催します。

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