神奈川県歯科医師会のアンケートによると、神奈川県歯科医師会会員で今年の
6・7月に昨年より医業収入が「増えた」と回答したのはたったの3.2%
しかいないということでした。
また、医業収入が「減少した」と回答したのはなんと、驚きの84.2%!
ちなみに、歯科医院地域一番実践会のクライアントでは多くの医院が6・7・
8・9月のいづれかで過去最高の医業収入を達成する医院が続出してます。
しかし、現実はとても厳しく、84.2%の医院で医業収入が減少しているの
です。
年末に差し掛かり、ボーナスの話題が多くなっています。
病院・介護施設の4割以上がボーナスを減額することが発表されてます。
また、半数の企業では冬のボーナスが減少することが明らかになってます。
全労連・全国労働組合総連合などが、加盟する労働組合を対象に、今年の冬の
ボーナスについて調査し、これまでに企業などから回答があった276の組合の
状況をまとめたところ、上記のような結果になったそうです。
特に、中小企業のボーナスの減少幅が大きいとのことでした。
皆さんの医院でも、今年の冬のボーナスは残念ながら、減額せざるを得ない
というケースもあるかと思います。
そのような場合、かなりの注意が必要になります。
医業収入が減少してるのだから、ボーナスが減るのが当たり前。
経営者はそう考えます。ボーナスは払う義務は一切、ないから当然です。
4月・5月に休業していたのであれば、尚更です。
しかし、働くスタッフにとって、もはやボーナスは権利化してます。
この風潮がおかしいと思うのですが、それに対応しなければいけません。
スタッフからすれば、
「こんなに大変な思いをして働いたのに、なんでボーナスが減るんだ!」と
激怒なのです。
これはボーナスを支給する基準がないことが根本的な問題です。
本来であれば、しっかりとした人事評価制度を作成し、その基準に沿って評価
していれば納得性が高いものの、何もないから不満になりやすいのです。
医院が良くなっても固定で年間3ヵ月だったのが、医院が悪くなったら途端に
下げるでは納得が得られないのもしょうがないかと思います。
そうはいっても、今から人事評価制度を構築するのはほぼ不可能です。
じゃあ、どうしたらいいか?
もし、ボーナスが減額されるのであれば、それについてしっかり賞与面談で
説明することです。
そして、じゃあ、どうしたらボーナスが増えるのか、ざっくりとでもいいので
基準を示すことかと思います。
もしくは、今回、減った根拠をしっかり示すことです。
減額の根拠を示すこということは、増える根拠もその基準が適用されることに
なりますので注意が必要です。
どちらにしても、何かしらの基準を示さなければ、ボーナスが権利化している
今のスタッフは納得しないと思われますので、注意が必要です。
20年前のスタッフにとってはボーナスをいただけてありがたい。
今のスタッフにとってはボーナスはもらうのが当たり前。
この違いを認識して、賞与面談に臨むことをおススメします。